健康食品業界に新団体が発足した。サプリメントの受託加工メーカー4社が発起人となり、日本健康食品工業会が1月に設立され、このほど記者発表を開催。3月11日には設立祝賀会を行う。サプリメントは製販が分離したファブレス産業であり、受託加工は不可欠な業態だ。大中小あわせて、150社以上あると推計されるがこれまで製造に特化した団体はなかった。来年9月から機能性表示食品のサプリメント形状に製造管理基準(GMP)が義務化されるなど、紅麹問題を端緒とした規制強化が進むことへの危機感の表れでもあろう。一方で「販売サイドへの工賃交渉の一環で川上の反乱では」(健康食品通販大手)との声もあり、設立の目的をめぐって警戒感も広がっている。
健康食品は①原料メーカー②受託加工メーカー③販売社と業界内で役割が明確に分かれており、①②③を兼ねる企業はほとんど存在しない。②と③の機能を兼ねるのも、ファンケルなどごく一部に限られる。
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