SNS上の投稿で、医薬品医療機器等法(薬機法)違反の情報発信が目立つようになっている。中には危険性の高い情報もあり、化粧品業界にとってリスクになっている。
最近では、医薬品の副作用を美容の効果として発信する投稿がSNS上で論争を生んでいる。問題になっているのは、緑内障治療用点眼薬に関する発信だ。例えば、TikTok(ティックトック)で「980円まつ毛美容液」と検索すると緑内障や高眼圧症の治療に用いられる眼圧を下げる点眼薬「ルミガン」や、そのジェネリック医薬品の「ビマトプロスト点眼液」などの医療用医薬品が表示される。まつ毛が伸びる「神商品」というワードを付けたり、美容雑誌などのベストコスメのロゴと一緒に紹介するショート動画などもある。プロスタグランジン製剤と言われる緑内障治療用点眼薬は、まつ毛が濃くなったり、まぶたに産毛が生えてきたりする多毛が副作用として報告されているが、美を追い求めるあまりに、この副作用を「まつ毛のボリュームアップ」として取り上げているわけだ。
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