化粧品メーカーのアメニティを頼りにするホテルが増えている。背景にあるのは、深刻な施設側の人手不足。コロナが収束して日本人の旅行も活発化。加えて海外の旅行客も増えていて国内の宿泊市場は活況を取り戻している。だが、一方で慢性的な人手不足により、特にビジネスホテルなどは少ない人数で回しているところが多く、なかなか稼働率を上げられない。だから、一人当たりの宿泊単価を引き上げて何とか運営しているのだが、その時に活躍するのが化粧品メーカーのアメニティなのだ。

日本女性はもちろん、外国人観光客からも認知されているブランドをアメニティに採用した宿泊プランをつくると、予約率がアップする。宿泊後の満足度も高くなるから、ホテルのメリットは多岐にわたる。メーカー側にとっても、ブランド育成の貴重な場になる。グレードの高いホテルを中心に、アメニティの受注合戦に火がついている。

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