アイスタイルの株価が急騰した。8月15日の終値は293円。それが16日は373円、17日は453円、18日は564円、19日は630円に達したのである。その要因は、15日に発表した米国アマゾン、三井物産との資本業務提携だ。資金調達額は、米国アマゾンから転換社債型新株予約権付社債(CB)25億円と新株予約権(ワラント)115億3800万円、三井物産からCBで15億円、そしてトリプルフォー投資事業組合からCBで10億円である。

アイスタイルは、2022年10月末に金融機関2行への長期借入金60億円の一括返済がある。しかし、同社はコロナの影響もあり、自己資本比率の低下と、デット・エクイティ・レシオ()の上昇が生じていた。アマゾンとは20年12月に協業の検討を開始。その議論の中から資本業務提携の話が生まれたという。三井物産については、22年4月にアイスタイル側から資本業務提携を申し込み、合意に至った。22年6月末の現預金残高は58億円。今回の資金調達は九死に一生を得たとも言える。

※デット・エクイティ・レシオは、企業財務の健全性を見る指標の一つ。有利子負債(企業の借金)が返済義務のない自己資本(株主資本)の何倍かを示す。数値が低いほど財務内容が安定していることになる。

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