メルカリの動きが慌ただしい。2020年1月23日、キャッシュレス業界の草分け的存在で、実質破綻した「オリガミ」を買収。今度は2月4日に携帯最大手のNTTドコモと提携。そして2月20日にアイスタイルとの包括業務提携を締結した。
メルカリは、フリマアプリを武器に豊富な資金を持っているイメージがあるが、米国とキャッシュレス決済で疲弊し、直近の四半期決算も68億円の営業赤字。「21年6月期中には自己資本比率が1桁台となり、その前に『どこかの軍門』に降る可能性が高い」(アナリスト)と言われていた。冒頭の相次ぐ買収、提携は、生き残りをかけたM&A戦略とも言えそうだが、メルカリが商品、購買、口コミデータなどに横串を刺す存在になりつつあるのは確かだ。同社は、業界の壁を越えた新しい価値を生む台風の目になるかもしれない。
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