「インバウンドを除けば確実に化粧品は回復傾向にある」(日本百貨店協会)。それを裏付けるのが百貨店各社の2021年12月の状況だ。化粧品全体で三越伊勢丹ホールディングスが111.8%、高島屋110.2%、松屋111%、阪急本店119%といずれも二桁の伸びを見せた。都内の百貨店では、「群を抜いて良い方だと思う」という松屋銀座本店は130%、伊勢丹新宿店が115%といずれも高い伸びを示した。松屋銀座本店ではコロナ禍になって初めて化粧品の日本人売上高が110%と前年をクリアしている。
回復要因は11月、12月、コロナの感染状況が落ち着き人流が増えたことにあることは間違いない。が、化粧品の伸びをけん引した中身を見ると、松屋銀座本店、伊勢丹新宿店ともに、これまでずっと低調だったメイクが伸びているのだ。しかも20~30代の若者が店頭に多く訪れ、12月の後半は毎日のようにカウンターは満席状態が続いていたという。
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