理美容業界の大手メーカー各社が2024年の事業方針を発表した。ヘアサロンの課題は、人口減に伴う美容師の採用難と集客難の二つ。その打開を目指して、メーカーは、DXによる人的生産性向上に加え、旺盛な需要が続くヘアカラー中心の商品・サービスのサポートを強化。厳しい事業環境からの脱却には、メーカー、ヘアサロンともに将来を見据えたヒト、モノ、カネの先行投資が必須。それができない企業は退場を余儀なくされる選別の時代になっている。

最大手ミルボンは、リアルとデジタルを融合し、美容室での商品購入体験を高める新たなサロン業態「スマートサロン」の展開を本格化する。サロン専売品との出会いをデジタルを通じてサポートすることで課題の店販比率の向上を図る。さらに、スタイリストが来店者の美の実現のために、より施術に集中できるオペレーションの進化を進める。24年中には導入件数を現在の23軒から100軒に拡大する方針だ。

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