資生堂はアジア太平洋地域におけるヘアサロン向けビジネスを展開するプロフェッショナル事業をヘンケルに譲渡することを2月9日に発表した。事業ブランドである『SHISEIDO PROFESSIONAL』の商標権の使用承諾に加え、『サブリミック(SUBLIMIC)』(写真)や『プリミエンス(PRIMIENCE)』など保有するサロン専売のプレミアムブランドを譲渡する。譲渡価額は123億円。

両社は2017年に、資生堂が北米を中心に世界70カ国でサロン向けヘアケア事業を展開する連結子会社ゾートス社を4億8500万ドルで譲渡している間柄。当時、資生堂は譲渡の理由として、中長期戦略「VISION 2020」のもと、「世界で勝てるグローバルビューティーカンパニー」を目指し、グローバルレベルでブランドポートフォリオの選択と集中を進める戦略の一環としての決定であるとしていたが、プロフェッショナル事業はビューティーカンパニーとしては重要であり、今後はアジア向けの投資を強化していくとしていた。今回は中長期戦略「WIN 2023 and Beyond」の下、“スキンビューティーカンパニー”としての基盤を盤石にすべく進めている事業ポートフォリオの再構築の一環としての決定であり、スキンケアへの特化、30年に向けた「PERSONAL BEAUTY WELLNESS COMPANY」へのシフトがより鮮明となった。

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