カラー剤が売れヘアケア伸長の好循環

理美容メーカーの業績は堅調だ。その背景の一つにヘアカラーのブームがある。美容室では、ブリーチオンカラーなどのハイトーンカラーのトレンドが継続し、カラー剤の需要が伸びている。それに伴いヘアカラー時のダメージを補修するヘアケア需要も高まり、メニュー単価のアップが進んでいる。実際、2022年の1回当たりの利用金額は過去最高の8403円。19年比で1000円以上もアップしている(全国理美容製造者協会の23年サロンユーザー調査)。これによりメーカー各社の業績は伸び、例えば、業界トップのミルボンは22年12月期にヘアカラー分野が14.3%増、ヘアケア分野が9.5%増と大幅伸長した。

しかし、理美容市場には変調もある。これまで堅調な需要が見込めたグレーカラーは、周囲の髪を明るくして白髪を目立たなくする「白髪ぼかし」など、明るい発色のカラー剤の特性を生かした新メニューが登場。従来のブラックやブラウン一色の白髪染めが人気を失いつつある。

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