プロフェッショナルメーカーは軒並み2桁で伸長

顧客とリアルの接点を持つ美容室はコロナ禍でも強かった。緊急事態宣言が発出された2020年4月当時は新型コロナが何物かもわからなかったこともあり、生活者のマインドはリアルの接触を避ける方向に振れた。が、同年後半からは十分な感染対策を採っていれば感染を避けられることが理解され、21年には、再三にわたる緊急事態宣言や新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置により、外出自粛の意識は働いていたものの、自身の美を維持するために定期的に通う場所として、改めて美容室の役割が認識された。

在宅時間が伸びたことによる美容の多様化も美容室好調の要因になっている。職場に行く機会が減ったことで、コロナ前ではできなかった明るい髪色にチャレンジする生活者も増え、ブリーチオンカラーなどの高発色のヘアカラーのトレンドが続いている。ヘアカラーにはダメージがつきものであることから、それを補修するヘアケアの需要も高まっている。来店頻度こそ低下したが、プラスオンで施術するメニューが増えたことで、1回当たりの客単価は上昇。実際、リクルートのホットペッパービューティーアカデミーの調査では、21年の女性の1回当たりの利用金額が6930円と、コロナ禍にあって過去最高を更新している。

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