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化粧品受託製造業界において、独自の価値を提供するサティス製薬。革新的なサービス提供、独自原料の探求、ブランドに寄り添った価値づくりなど、同社の動向は常に注目を集める。サティス製薬グループをリードする山崎智士社長に、サティス製薬の将来像、未来のモノづくりの在り方など、多岐にわたり話を聞いた。

ECの一巡で競争環境が変化

――化粧品の製造に関わる現状をどう見ていますか。

山崎 化粧品業界全体を見ると、訪日外国人数が史上最多となったことでインバウンド需要を取り込んだ一部の化粧品メーカーおよびそこからの受注が増えた一部の受託製造業は活気を取り戻したと感じているようです。一方で川上の原料供給会社は活気づいているとは感じていない。ウクライナ問題などさまざまな要因に起因する原材料価格の高騰や物流の遅れ等によるマーケットの原料在庫が少なくなったことでその確保が難しくなった、そうした事象が強烈な印象を与えたことで、原材料の安定的な調達がOEMのリスクファクターの上位になり始めているようにも感じます。これが原料供給会社の停滞感につながっており、そうなると投資も薄くなり、イノベーションが生まれにくくなる。日本の化粧品業界が難しい局面にあるように感じます。その中でサティス製薬は、これまでD2Cのファブレスブランドをモノづくりでサポートしてきました。コロナ下ではリアル店舗の一時的な休業等もあり、生活者がECで化粧品を購入する機会が増えました。ECを主要チャネルとするD2Cブランドの活躍の場が広がりました。ただ、店舗の営業再開、メーカーのDXの推進等もあり、現状では伸び悩んでいます。そこにきて物流費高騰が利益圧迫要因になっており、送料無料などのサービスをこれまでと同等に提供しにくくなっています。モノづくりの自由度にも影響が出始めると、サティス製薬として提供する価値が最大限発揮できないかもしれないと懸念しています。

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