中国人の爆買いは復活するのか。コロナ前のインバウンドでは、中国人の化粧品需要が旺盛だった。日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数調査によると、中国人の訪日客数は回復途上だが、国籍別の買い物代金は約13万円(2024年4月)と他国に比べて高い。相変わらず強い購買意欲を見せる中国人に、日本の化粧品ブランドはどう向き合うべきなのか。日本企業の中国戦略をコンサルティングする中国市場戦略研究所の徐向東代表に話を聞いた。

高級化粧品ブランドは中国人の支持が厚い

――中国人観光客が少しずつ戻ってきましたが、現状をどのように分析していますか。

 JNTOの訪日外国人消費動向調査によると、4月の訪日中国人客数は53万人余でした。コロナ前は100万人超の月があったことに加え、韓国や台湾の訪日客数はコロナ前を超えていますから、中国は他国に比べて回復の遅れが目立っています。現在の訪日中国人客の大半は富裕層です。コロナ前によく見かけた団体旅行客、中間層の戻りが遅く、本格的な回復にはまだ時間がかかりそうです。

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