忙しい旅先でも触れたくなるブランド

化粧品インバウンドの取り込みは、ブランドによって明暗が分かれている。プレステージブランドでは「クレ・ド・ポー ボーテ(CPB)」「SENSAI」「SK-Ⅱ」などに加え、「ディオール」「シャネル」などの外資系が人気だ。一方のセルフブランドでは「excel」などのメイクアップブランドの躍進が目立つ。これらアフターコロナのインバウンド銘柄の共通項は、ブランド価値が高いこと。わざわざ訪日時に店頭に足を運び、ブランド体験したくなる理由があるということだ。

ブランド価値には多様な要素がある。化粧品で言えば、商品の機能はその一つに過ぎず、ブランド認知、テクスチャー、香り、ロイヤルティ、世界観など目に見えない価値(エクイティ)も無数にある。それらの集合体がブランド価値であり、訪日客を集客する要になっている。当然、それは日本人にとっても同じ。つまり、日本人に支持されないブランドは、インバウンドでも商機はない。

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