生活者納得のDNA検査法を開発

資生堂は2023年7月21日、「Beauty DNA Program」の本格展開を始めた。皮膚科学研究とAI技術の融合による独自のアルゴリズムを活用したDNA検査法(※1)で、お客一人一人に適したケアを提案するサービスだ。22年3月から化粧品専門店の一部店舗と協業してテストを行い、その結果をサービス内容や結果を閲覧するインターフェースなどに反映し、今回の本格展開に至った。価格は1万2000円で、取扱店舗は資生堂のフラッグシップストア「SHISEIDO THE STORE」、化粧品専門店と百貨店の一部店舗である。7月14日に店舗での予約を始めており、すでに多くの反響が寄せられているという。

※1:DNAはデオキシリボ核酸の略。アデニン(A)・グアニン(G)・シトシン(C)・チミン(T)の四つの塩基で構成されており、これらがつながることで、生命の設計図として親から子に伝わるDNA配列になる。資生堂は、DNAの特徴と肌の状態との関連を1472名のデータからAI技術を応用して明らかにし、その結果から独自のアルゴリズムを構築。新たな遺伝子検査法を開発した。

資生堂が生命の設計図として親から子に伝わるDNA配列に着目し、「Beauty DNA Program」を開発したのは、30年に生涯を通じて一人一人の自分らしい健康美を実現する企業「PERSONAL BEAUTY WELLNESS COMPANY」を目指しているからだ。「Beauty DNA Program」のようなパーソナライズサービスは、確かなエビデンス(根拠)がなければ、生活者は納得しない。しかし、少しでも生活者とのエンゲージメントを育めば、いつでも、どこでも、欲しいときに「テイラーメイドなオンリーワン体験(一人一人のニーズに合った美容体験)」を提供し続けることで一段と深めることができる。このような顧客との関係性の積み重ねが「PERSONAL BEAUTY WELLNESS COMPANY」の実現に結び付いている。

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