遺伝子情報をベースにしたパーソナル提案に挑む

世界最先端と言われる資生堂の皮膚科学研究の知見。そこにDNA解析技術とAI技術を融合することで生まれたのが、DNA検査サービス「Beauty DNA Program」である。このプログラムは、AI技術を用いて、DNAから生まれ持った肌の特徴を分析して作り上げた資生堂独自の評価アルゴリズムと、ビューティーコンサルタント(BC)のカウンセリングを組み合わせることで、生活者一人ひとりに最適なケア方法を提案する。サービスの要は、皮膚科学研究の視点でDNAの分析結果から高精度に肌の特徴を評価する独自のアルゴリズム。その開発の始まりは2013年だった、と資生堂グローバルイノベーションセンター みらい開発研究所の天野聡シニアサイエンティストは振り返る。

資生堂グローバルイノベーションセンター みらい開発研究所 天野聡シニアサイエンティスト

「事業部と研究所がコラボレーションして、新たな価値づくりに挑もう、となった時、私は皮膚科学をベースに遺伝子の視点を取り入れた研究を始めており、予防ソリューションの開発ができないかと考えたのです。1回測定すれば、さまざまな情報が手に入るDNAを活用し、お客さま一人ひとりに適したケアの提供を目指しました」

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