期間限定無料公開(6月14日12時まで)

買い物ニーズの同質化が進む

足元の化粧品インバウンドの状況を見ると、訪日客の購買行動は様変わりしており、対応を誤れば需要を取りこぼすことになる。例えば、ニーズの同質化だ。コロナ前のインバウンドでは爆買いが話題の中心。百貨店カウンターやドン・キホーテなどに代理購買の中国人バイヤーが列をなす姿は記憶に新しい。しかし、現在のインバウンドでは、日本人と同じように、訪日客も自分が使う化粧品を選んでいる。

東京・原宿の@cosme TOKYO(アットコスメトーキョー)は、売上高に占めるインバウンド比率が35%まで上昇。平均の購入単価は日本人と同じで、購入点数は10個。店舗内の売り上げランキングを参考に選ぶから、売れ筋商品も日本人と同じである。「クレ・ド・ポー ボーテ(CPB〈資生堂〉)、コスメデコルテ(コーセー)など、日本人に人気の高単価アイテムを買いつつ、プチプラなど多種多様な商品を選んでいる」とアイスタイルリテール店舗カンパニーの北尾悠樹カンパニー長は説明する。

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