インバウンド需要を取り込み化粧品の売り上げが急拡大

「ドンキはドンキ。他の小売りにはまねできない唯一無二性が売り」。取引先の多くはこう口をそろえる。化粧品の販路として、ドン・キホーテ(PPIH)の存在感が高まっている。以前は有無を言わさず売価を勝手に安くする〝暴れん坊〟のイメージが強く、メーカー、卸とも取引を避ける傾向が強かったが、ここ数年はドンキの化粧品売り場はブランドと消費者が出会う大切な接点として、その役割が高まっている。

きっかけとなったのは3~4年前にアイシャドウ、アイライナー、マスカラといった目もと周りを強調するメイクトレンドが爆発的なブームになったことだ。大流行を横目で見ていて、ドンキとしては何とかして取り扱いたいと思っていたが、安売り、価格を守らないといったイメージが定着していたことから、メーカーや卸は取引を渋った。説得に説得を重ね、価格厳守を条件に何とか取引を開始すると急速に売れ行きが伸び、早々と他の流通における年間売り上げを突破。そこから徐々にメーカー、卸のドンキに対する認識も変化していった。一方で、ドンキ側の〝安売り戦略〟の感覚が、化粧品に関しては一変。安売りしなくても消費者が買う商材があること、かつ利益商材であることがわかってきたのだ。そこで化粧品に関しては無理な取引はしないというのがメーカー、卸、ドンキの間で共有されるようになってきた。

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