化粧品販売のアウトサイダーといえば、ドン・キホーテ(PPIH)が代表格だった。一昔前のドンキは、不透明なルートから仕入れた商品を叩き売るだけ。それを嫌って取引をやめた卸店もおり、有名ブランドになるほどブランド価値の毀損を恐れ、ドンキとの取引に二の足を踏んだ。しかし、いまのドンキは違う。化粧品売り場の信用を高めてくれる有名ブランドほど丁重に扱う。大手メーカー担当者は「価格は守るし、過剰な要求もない」とドンキに信頼を置く。

アウトサイダーの成長は、顧客の支持抜きには語れない。女性の就労人口は増え続けている。仕事に追われる女性は、営業時間が短い百貨店やドラッグ、バラエティストアに足を運べない。だから、24時間営業のドンキに行く女性が増え、圧縮陳列が生む独特な売り場を体験。そこに楽しみと利便性を覚えた女性がリピートしている。一方、免税対応は、競合他社よりも早く全店導入に踏み切り、多くの外国人観光客が訪れる観光スポットになった。この結果、インバウンド需要を取り込むとともに、アジア・ASEANの生活者にドンキの名は知れ渡っている。

ドンキの名前はアジア・ASEANの生活者に知れ渡っている

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