資生堂は、『日経WOMAN』と日本経済新聞社グループの日経ウーマノミクス・プロジェクトが主催する2024年度の「女性が活躍する会社 BEST100」において「総合ランキング1位」に選出。同社が「女性が活躍する会社 BEST100」の「総合ランキング1位」に選出されたのは3年連続となる。

「女性が活躍する会社BEST100」は、『日経WOMAN』と日本経済新聞社グループの「日経ウーマノミクス・プロジェクト」が実施した「企業の女性活躍度調査」の結果をもとに算出された総合ランキングで、今年で22回目を迎える。同調査は「働きがい」と「働きやすさ」という二つの観点から企業における女性社員活用の実態を評価したもので、「管理職登用度」「女性活躍推進度」「ワークライフバランス度」「人材多様性度」の四つの指標を測定し、順位付けが行われた。

資生堂は、女性管理職の登用などの女性活躍推進施策やダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(以下、DE&I)などの取り組みが評価され、今回の総合ランキング1位に加え、部門別ランキング「管理職登用度」部門で1位、「人材多様性度」部門で2位に選出された。

資生堂は企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現に向けて、社員がジェンダーや年齢、国籍などに関係なく、個々人の違いを認め尊重し合い、それらのシナジーによりイノベーションを生み続ける組織風土をつくるため、DE&Iを重要な経営戦略の柱と位置づけている。なかでも女性活躍を積極的に推進している。

2017年から開始した、管理職としてキャリアアップを目指す女性社員のための「女性リーダー育成塾(NEXT LEADERSHIP SESSION for WOMEN)」をはじめ、ロールモデルとのタッチポイント・キャリア支援の取り組みとして、20年にエグゼクティブオフィサーと女性社員によるメンタリングプログラムを開始、22年からはキャリアメンタリングプログラムを行っている。

女性活躍を支える、多様で柔軟な働き方も推進している。21年にはコアタイムのないフレックスタイム制度を改定し、オフィスワークとリモートワークのシナジーを最大化させる「資生堂ハイブリッドワークスタイル」を導入した。これらの結果、国内資生堂グループの女性管理職比率は 24年1月1日時点で40.0%となった。

さらに、同社の子会社KODOMOLOGY社を通じて、乳幼児から小学生までを対象とする子育て支援サービス「KANGAROOM+(カンガルームプラス)」を23年4月より開始し、子育て中の社員をサポートしている。この取り組みは、男性社員の育児休業取得率100%達成にもつながった。

また、23年からは、多様なバックグラウンドを持った人財の活躍と企業成長の関係を研究する社内研究機関「資生堂DE&Iラボ」を立ち上げ、実証研究に取り組んでいる。24年3月には「資生堂DE&Iラボサイト」をオープンした。研究成果や当社のこれまでの取り組みを公表することで、DE&Iの実現による日本経済の成長促進へさらに貢献していく。

今後も、日本社会全体のジェンダーギャップの解消のリーディングカンパニーとして、女性活躍のための支援活動に注力貢献していくと共に、ジェンダーに限らず国籍やキャリア採用者など多様なバックグラウンドを持った社員の活躍を促進し、ダイバーシティ経営をさらに加速させていく。