ファンケルの2023年3月期第3四半期連結決算は、売上高789億5400万円(前年同期比0.0%増)、営業利益は64億4200万円(同23.5%減)、経常利益は72億7700万円(同18.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は43億5800万円(前年同期比32.9%減)となった。

栄養補助食品関連事業が増収となったものの、化粧品関連事業は国内の店舗販売が振るわなかったことや、海外が中国ロックダウンの影響などにより減収となったことが要因だ。

セグメント別にみると、化粧品関連事業の売上高は、441億7600万円(前年同期比1.0%減)で、ファンケル化粧品は322億2600万円(同0.6%減)、アテニア化粧品が104億2600万円(同1.5%減)、boscia(ボウシャ)は5億9400万円(同25.2%減)。損益面では、販売促進費の効率的な使用に努めたものの、広告宣伝費を積極的に使用したことなどにより、営業利益は48億9300万円(同19.4%減)となった。

チャネル別では通信販売240億6600万円(同4.4%増)、店舗販売は88億4700万円(同12.6%減)卸販売他が73億1300万円(同14.4%増)、海外が39億4900万円(同21.8%減)となった。

ファンケル化粧品は、広告宣伝を強化したことにより、通信販売および卸販売他が伸長したものの、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、店舗販売および海外が減収。アテニア化粧品は、国内は「スキンクリア クレンズ オイル」や、スペシャルケア製品が好調だったものの、海外が中国ロックダウンの影響などで減収となった。

一方、栄養補助食品関連事業は、売上高300億6000万円(同2.7%増)、営業利益は27億1800万円(同26.6%減)となった。販路別にみると、通信販売が137億1400万円(同5.0%増)、店舗販売が43億7600万円(同12.5%減)、卸販売他が88億8800万円(同17.7%増)、海外が30億8000万円(同15.7%減)となった。

今回の業績を受けて、通期の業績予想に変更はなく、通期売上高1075億円(前年比3.4%増)、営業利益98億円(同0.3%増)、経常利益106億8000万円(同2.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益69億5000万円(同6.4%減)を据え置く。