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デビュー時の戦略は一定以上の成果を生んだ

資生堂のメイクアップブランド「inoui(インウイ)」の2024年は、早津邦仁ブランドマネージャー()の就任で幕を開けた。23年9月21日にデビューした同ブランドは、光と影の技術を集結させた高機能複合粉末体で実現した人が持つ骨格、色、質感を3次元で引き出す「ヒューマン&光コントゥアリング技術」、「顔の骨格やパーツの3D解析×資生堂独自の顔立ち分析×パーソナルカラー分析」を融合したブランドオリジナルの「inoui iD分析」などを採用。それらによりブランドコンセプト「自分が生まれ持つものを生かしてこのうえない自分美をつくる」の実現を目指す。14年から10年間、クレ・ド・ポー ボーテ(CPB)の価値づくりに携わり、24年1月1日付からインウイを率いる早津ブランドマネージャーは、ビジネスの現状について「上々の滑り出しだと思う」と話す。
:資生堂ジャパン プレステージブランドマーケティング本部 リージョナルブランドマーケティング部 inouiグループ ブランドマネージャー

早津邦仁 資生堂ジャパン inouiグループ ブランドマネージャー

理由の一つは、デビュー時の最重要指標であるブランドのフィロソフィー(哲学)を十分に伝達できているからだ。人が生まれながらに持つ骨格、色、質感を生かし、その人だけの個性を際立たせるために、最初に訴求する商品をベースメイクとアイブロウに絞り込んだ。色彩を売りにするメイクブランドでは異例の試みだが「CPBを担当していた私は、ずいぶん思い切ったことをやるな、と見ていたのですが、ブランドマネージャーになって分析すると、顔を彩るポイントメイクよりも、ベースメイクとアイブロウに集中したことは、お客さま一人ひとりの個性に寄り添うブランドの主義主張をシンプルかつストレートに伝える最善の策だったと思います」と早津ブランドマネージャーは説明する。実際、インウイの売り上げは、新客が取れるアイブロウが最も多く、次にベースメイクになっており、デビュー時の戦略は狙い通りの成果を上げた。

個性を発揮して自分らしく生きたい人を増やすのが、ブランドの使命だ

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