資生堂は、パーソナルケア事業譲渡に伴う会社分割(簡易吸収分割)を発表した。同社は、スキンビューティー領域をコア事業とする抜本的な経営改革を実行し、2030年までにこの領域における世界のNo.1 企業になることを目指している。その一環として、事業ポートフォリオの再構築について検討を重ねてきた。その中で、「TSUBAKI」や「SENKA」等をグローバルに展開するパーソナルケア事業について、そのポテンシャルを最大化し、今後さらに成長させるためには、マーケティング投資強化が不可欠であり、それを可能とする新しい事業モデルの構築が必要と判断した。その実現のために、対象事業を譲渡すること、その後、同事業を運営する会社の株主として参画することを決定した。
具体的には、対象事業を会社分割(吸収分割)により、資生堂および資生堂子会社から、資生堂が新たに設立する新会社に対して承継させることを前提として、新会社の株式をCVC Capital Partnersが投資助言を行うファンドが出資をしている法人である株式会社Oriental Beauty Holdingに譲渡すること並びに、その後、新会社やOBH 社を含む対象事業の運営会社の株主として、対象事業を合弁事業化して、さらなる成長と発展に協力していくことなどに関して、法的拘束力を有する正式契約を2月3日に締結した。