ドクターリセラとタニタは2月25日、フィットネス分野での業務提携を発表した。タニタが展開してきた女性向けフィットネス事業「タニタフィッツミー」を、ドクターリセラグループのヒューマンウェルフェアに譲渡。同社が運営主体となり、新たなコンセプトの「フィッツミー」として再始動する。
会見には、ドクターリセラの奥迫哲也社長、タニタの谷田千里社長、ヒューマンウェルフェアの平田綾香社長、タニタ食堂の上木知規社長が登壇。両社の強みを掛け合わせた新事業の狙いを語った。
谷田社長は、2005年にスタートした女性専用30分フィットネス「フィッツミー」が独自のサーキットトレーニングとプロフェッショナル仕様の計測機器によるカウンセリングを強みとしてきた一方で、「競争激化の中で新たな付加価値創出が必要だった。ドクターリセラの美容・スキンケアのノウハウと融合することで、これまでにないフィットネスサービスを構築できる」と期待を示した。
奥迫社長は、漢方薬局を原点に美容・健康事業を展開してきた自身の経歴に触れ、「美と健康に貢献するという理念を、より具体化できる」と強調。全国3000店舗超のエステティックサロンネットワークと、無添加スキンケア製品の強みを新事業に活用する考えを示した。
新フィッツミーの最大の特徴は、「計測」「運動」「栄養」による体の内部へのアプローチと、「美容」「リラクゼーション」「コミュニケーション」による外部からのアプローチを統合した点だ。メインターゲットは50代から90代の女性。フレイル予防の視点を取り入れ、心身の機能維持と外見ケアを同時に支援する。
具体的には、タニタのプロフェッショナル機器による体組成・運動機能の定期計測を起点に、個別カウンセリングを実施。ZERO-iストレッチマシンでコンディションを整えた後、油圧式マシンとステップボードを組み合わせたサーキットトレーニングを行う。運動後はドクターリセラの無添加スキンケアで洗顔・保湿を行い、美容効果を高める。
さらに、スタジオ内には「タニタカフェ」メニューを提供するカフェスペースを併設。栄養バランスの取れた食事やコーヒーを通じて交流を促し、「サードプレイス」としての機能も担う。タニタ食堂のノウハウを生かしたオリジナルメニュー開発も計画している。
背景には、要介護(要支援)認定者数が736万人に達し(25年11月時点)、毎年10万人規模で増加している現状がある。65歳以上の約半数がフレイルまたはその予備軍とされる中、介護予防の重要性は一層高まっている。平田社長は「介護予防は要介護にならないための備えではなく、自分らしく健やかに生きるための健康習慣」と力強く語り、福祉事業で培った知見を生かす姿勢を示した。
今後は既存店舗のリニューアルを進め、27年7月にフルモデル店をオープン予定。28年度には直営・加盟店合わせて50店舗体制、売り上げは10億円を目指す。



























