コロナを機に体験メニューを強化

アイスタイルのオンプラットフォーム事業は、コロナの打撃を乗り越え、復活の足がかりをつかんだ。事業内容はメディアと広告・販促の二つで、生活者の行動の変化に合わせて提供価値を磨いてきた。コロナ下の窮地では、活動制限を強いられた生活者が求める体験型コンテンツを充実化。さらにリアル店舗「アットコスメストア」とEC「アットコスメショッピング」を手掛けるビューティサービス事業との連携を深め、広告・販促メニューの単価アップに結びつけた。

売上高の推移を見ると、コロナが始まった2020年6月期は前年比1.1%の増収を確保したものの、21年6月期は同9.6%減に落ち込んだ。それが22年6月期には4.8%増に反転。コロナ前の19年6月期比で96%まで戻ったのである。営業利益の回復はこれからだが、一部事業の撤退の影響を踏まえれば、オンプラットフォーム事業の業績は底打ちしたと言えるだろう。

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