アイスタイルは、2019年6月期通期決算説明会を8月7日に東京都内で開催した。売上高は前期比13.1%増の321億9300万円、営業利益が同77.6%減の4億7600万円、経常利益が82.3%減の3億8000万円、純損失が5億1900万円の赤字となった(前期は11億8400万円の黒字)。

主な要因は、システム投資資産を一部特別損失に計上したことや、計画に対して進捗が遅れている一部店舗に関する減損損失の計上などによるもの。

事業別では、メディア広告やPRなどを手がけるオンプラットフォーム事業が、売上高4.1%増の76億3500万円、セグメント利益14.8%減の22億5400万円となった。広告サービスを中心にBtoBサービス全体では堅調に推移しているものの、ブランドと消費者をつなぐ新サービス「ブランドオフィシャル」導入が遅れ、システムや人件費などの先行投資が響いた。

「@cosme store(アットコスメストア)」の国内店舗やECなどを手がけるビューティサービス事業は、売上高17.6%増の142億7400万円、セグメント利益10.0%減の5億5900万円となった。18年12月3日に初開催した24時間限定の公式通販セール「アットコスメ ビューティ デイ2018」の寄与もあり、会員数は100万人以上増加した。ただ、運送費などの販売管理費増加により減益となった。

                      吉松徹郎社長

同社は20年6月期までに売上高500億円、営業利益70億円を目指す4カ年の中期経営計画「Road to 2020」を策定していたが、1年先送りにすることを明らかにしている。それにより、20年6月期の連結業績予想は、売上高21.1%増の390億円、営業損失12億4000万円、経常損失13億9000万円、純損失17億2000万円の赤字を見込む。