アイスタイルは12月1日、生活者に支持されたコスメを総括する「@cosme(アットコスメ)ベストコスメアワード2020」を発表した。また、キャリアやライフスタイルなど今年最も美しく輝いた人物に贈られる「ビューティパーソンオブザイヤー」と、今年の美容トレンドを象徴するキーワード「ベストトレンドキーワード」も同日に発表した。

今年で21回目となる「ベストコスメアワード」の総合大賞を受賞したのは、ランコムの「ジェニフィック アドバンスト N」。同商品は、2009年に初代発売後、過去2回リニューアルをしながら、ベストコスメアワードの「美容液」部門で何度も1位を獲得。17年には殿堂入りを果たすなど、長きにわたり生活者に支持されてきた。そうした中、不安の多かった20年においては、人気に裏打ちされた絶対的な安心感が生活者にとって購入を後押しする要素になった。

また、19年に新たに「美肌菌」に着目した形でさらなるリニューアルをしたことも、今も続く閉塞感の強い日々の中で「なにか新しさも取り入れたい」と考える生活者の心情にマッチ。新型コロナウィルスがもたらした「自分の肌と向き合う時間の増加」「withマスクによる深刻化する肌悩み」によって、さらに高まったスキンケア需要、今の生活者が求める「ロングセラー×リニューアル」にも応えており、「20年の流れを体現する商品と言える」として総合大賞の受賞に至った。

ランコムの「ジェニフィック アドバンスト N」

今年の「ベストコスメアワード」は、19年11月1日~20年10月31日に投稿された口コミ93万2148件(前年比30%増)をもとに、対象5万1863アイテムから選出された。スキンケア製品が年間の大賞に選ばれたのは7年ぶりとなる。アイスタイルの吉松徹郎社長は「今年は新型コロナウイルスの影響で化粧品業界も影響を受けました。ユーザーの口コミがどうなるか不安でしたが、ここ数年で最も多い結果となりました。うれしく思うと同時に、多くの生活者が正しい情報を求めていることを体感しました」と述べた。

アイスタイルの吉松徹郎社長

「ビューティパーソンオブザイヤー」には、長年美容家として活躍し、独自の審美眼がアットコスメユーザーからも絶大の信頼を寄せられているIKKOが受賞。スペシャルMCとして令和美容男子代表のEXITの2人とともに登場し、20年の美容業界や、自身の美容事情についてトークを展開した。IKKOは「アットコスメで受賞させていただけて光栄です。今年はWithマスクの生活でスキンケアが注目された年だったなと思いました。今後はより肌を育てるという意識が大事になるのではと感じています」と述べた。

「ベストトレンドキーワード」は、「おうち美容」が選ばれた。コロナ禍により「おうち」で過ごす時間を大切にしたいと考える人が増え、「おうち美容」関連のクチコミが急増したこと受け、選出された。