新日本製薬の2023年9月期業績は、売上高は前年同期比4.3%増の376億5300万円,営業利益は6.6%増の37億5400万円、経常利益6.7%増の37億2100万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1.6%増の23億9400万円となった。
通信販売売上高は、4.3%増の341億5100万円。化粧品では主力商品である「パーフェクトワン オールインワン美容液ジェルシリーズ」を中心にLTVを重視した広告投資を行い、成長の基盤となる定期顧客づくりを推進。また、「落とす・満たす・魅せる」の3ステップスキンケアの提案を軸に、コールセンターでクロスセルを推進した結果、複数商品顧客比率及び定期顧客の購入単価が継続して上昇し、「PERFECT ONE」のブランド売上高が6四半期ぶりに増収に転換した。
20代を中心に若年層の開拓が進む「PERFECT ONE FOCUS(パーフェクトワンフォーカス)」では、ECモールのセールイベントに合わせた限定商品の先行発売や人気キャラクターを起用した限定デザインパッケージの発売、インフルエンサーやVTuberとのコラボレーション等、話題性のあるプロモーションに継続的に取り組んだ結果、EC売上高が大きく伸長した。
ヘルスケアでは機能性表示食品「Wの健康青汁」へのデジタル広告投資が奏功し、ECでの新規顧客獲得が大きく伸長したことで売上高が拡大し、機能性表示食品青汁市場で国内売上NO.1を初めて獲得した。
直営店舗販売・卸売販売の売上高は4.1%増の29億1700万円。人流の回復や実店舗への回帰が進み、インバウンド需要が拡大する中、「PERFECT ONE」のドラッグストア展開の開始や「PERFECT ONE FOCUS」の展開店舗数の拡大、インバウンド需要の獲得に向けた空港免税店への再出店等の取り組みを推進した。
海外販売の売上げ高は、1.4%増の5億8400万円。中国では再成長に向けた取り組みが計画より遅延した一方、台湾の好調により売上高は前年並みで着地した。9月には、台湾の人気番組「女人我最大」のビューティーアワードにて、オールインワン泡洗顔である「パーフェクトワン シルキーホイップ」がクレンジングフォーム部門最優秀賞を受賞。また、今後の本格的な米国展開に向けて、7月には米国に子会社を設立した。
2024年9月期通期業績は、売上高6.2%増の4000億円、営業利益6.5%増の40億円、経常利益7.0%増の39億8000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は7.8%増の25億8000万円を見込んでいる。