新日本製薬の2025年9月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比3.2%増の202億8200万円、営業利益22.0%増の25億3300万円、経常利益21.9%増の25億4000万円となり、増収増益を確保した。一方で、親会社株主に帰属する中間純利益は33.3%減の9億3500万円となった。これは、子会社フラット・クラフトに係るのれん等の減損損失を7億5900万円計上した影響による。

カテゴリー別にみると、化粧品の売上高は0.6%減の168億3800万円。主力ブランド「PERFECT ONE」は、リフィル商品の比率上昇や広告投資の抑制により微減だったが、スパークリングセラムや薬用ホワイトニングジェルなど、トレンド×独自価値を意識したミドル世代向け新商品を春に複数投入。今後は下期での売上回復を見込む。一方で、20代向けスキンケアブランド「PERFECT ONE FOCUS」は売り上げを伸ばし、上期は増収着地。

ヘルスケアカテゴリーの売上高は26.4%増の34億4300万円と2ケタ増。定期購入比率の高い「Wの健康青汁」が引き続き好調だったほか、ダイエット系の機能性表示食品「Slimore Coffee(スリモア)」が新規顧客の獲得をけん引。第2四半期単体ではスリモアが前四半期比58.3%の急伸を示した。

チャネル別売り上げでは、通信販売が3.9%増の184億5700万円と安定成長。なかでも国内外EC売上高は18.7%増の45億7600万円となり、構成比は上昇傾向だ。

卸販売は6.2%増の19億2900万円。「PERFECT ONE」および「FOCUS」の展開店舗数拡大に加え、3月には福岡空港免税店に出店し、成田・新千歳に続く3店舗目となった。バラエティショップや総合スーパー(GMS)への導入も進み、ミドル層の獲得を強化。

海外販売はマイナス1億400万円と前年比で減収。台湾ではECによるテスト販売を継続し、越境ECを中心とした戦略の再構築を進める。米国でも複数エリアでのマーケティング検証を続けており、今後米国の知見を生かした他国展開も狙う。

2025年9月期通期業績は据え置きで、売上高4.9%増の420億円、営業利益7.7%増の45億円、経常利益10.2%増の45億2000万円、当期純利益が10.9%増の31億円を見込む。