新日本製薬の2023年9月期第3四半期業績は、売上高は前年同期比2.8%増の278億72oo万円、営業利益2.5%増の28億3800万円、経常利益2.0%増の28億1300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.4%減の18億3600万円となった。
通信販売の売上高は、2.6%増の254億2800万円。化粧品ではパーフェクトワン オールインワン美容液ジェルシリーズを中心に、LTVを重視した広告投資を重点的に行い、成長の基盤となる定期顧客づくりを推進。また、「落とす・満たす・魅せる」の3ステップスキンケアを軸とした複数商品の提案に継続して取り組んだことで、複数商品顧客比率及び定期顧客の購入単価は引き続き上昇している。「パーフェクトワンフォーカス」では10~20代に人気のキャラクターを起用した限定デザインパッケージの発売やVTuberとのコラボレーション施策等に取り組んだ結果、ECモールを中心に売上高が伸長し、期初計画を大幅に超過。ヘルスケアでは、機能性表示食品「Wの健康青汁」の広告投資効率が良化し、ECでの新規顧客の獲得がさらに伸長した結果、売上高の拡大をけん引してる。
直営店舗販売・卸売販売の売上高は、11.1%増の20億7100万円。人流の回復や実店舗への回帰が進み、インバウンド需要が拡大する中、当第3四半期より新たな顧客層の獲得を目的に「パーフェクトワン」のドラッグストア展開を本格的に開始した。大手ドラッグストアを中心に現在約500店舗展開しており、今後も更なる店舗数拡大を計画している。
海外販売の売上高は、22.0%減の3億7200万円。中国では当第3四半期より本格始動を計画していたが、立ち上げが遅れてる状況。今後、中国および台湾を中心としたアジアASEAN戦略から、米国進出を契機にグローバル戦略にシフトし、成長機会とカントリーリスクを見極めながら海外事業の拡大を図っていく。
2023年9月期通期業績は、売上高5.2%増の380億円、営業利益1.1%増の35億円、経常利益0.5%減の34億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.0%増の23億8000万円と前回予想を据え置いた。