新日本製薬の2025年9月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比5.3%増の104億7100万円、営業利益が31.1%増の15億2900万円、経常利益が32.6%増の15億5300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が32.3%増の10億3600万円となり、増収増益となった。

売り上げは、通信販売において化粧品ブランド「PERFECT ONE」のLTV(顧客生涯価値)最大化などに努めた結果、国内市場が堅調に進捗した。加えて、美容液「オールインワン美容液ジェル」シリーズが顔用保湿ジェル市場シェア世界No.1として2年連続、ギネス世界記録に認定されるなど好調を維持。さらに「PERFECT ONE FOCUS」では、主力商品のクレンジングバームの好調トレンドの継続に加え、人気キャラクターを起用した限定デザインパッケージの発売により、大きく増収した。

卸販売においては、1店舗当たりの売上高の拡大を重視する戦略のもと、PERFECT ONEブランドでは店舗数拡大にも取り組み、ドラッグストア展開店舗数は着実に増加した。

海外販売においては、米国でインフルエンサーとのタイアップなどによるブランドの認知度向上に取り組みながら、テスト販売を継続した。さらに米国のAmazonでPERFECT ONE FORCUSのクレンジングバームが「Amazon’s Choice」に選定され、注目度が高まったことで新規顧客の獲得が進んだ。アジア市場では、事業戦略の見直しによる売上高への影響があるものの、第1四半期で概ね収束した。現地での市場調査をはじめとした戦略の再構築を進め、同時にフィジビリティスタディを再開する。

2025年9月期通期業績は、売上高が4.9%増の420億円、営業利益が7.7%増の45億円、経常利益が10.2%増の45億2000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が10.9%増の31億円を見込む。