ファンケルの2024年3月期第1四半期業績は、売上高は前年同期比6.0%増の271億5200万円、営業利益84.3%増の32億200万円、経常利益70.0%増の33億2700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は87.4%増の21億8900万円と増収大幅増益となった。売り上げは、主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業の増収が寄与した。利益面では、増収による売上総利益の増加に加え、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたことなどにより大幅な増益となった。
セグメント別にみると、化粧品関連事業の売上高は3.4%増の153億9100万円だった。ファンケル化粧品は今春発売した基礎スキンケアの「ブライトニング」や「マイルドクレンジングオイル<ブラック&スムース>」などが好調に推移したことにより2.5%増の111億4900万円、アテニア化粧品は外部通販の伸長に加え、中国向け越境ECが好調で、12.0%増の38億8400万円と増収となった。一方で、boscia(ボウシャ)はリアル店舗向けの卸販売が振るわず、35.4%減の1億5000万円と苦戦した。
チャネル別では通信販売4.4%増の81億4100万円、店舗販売1.9%増の33億4500万円、卸販売他5.8%増の25億100万円、海外2.8%減の14億300万円だった。セグメント利益は増収効果と効率的な費用の使用に努めたこともあり、大幅増益となった。
栄養補助食品関連事業は、売上高12.5%増の103億3100万円、セグメント利益は150.4%増の15億円だった。広告を強化した「大人のカロリミット」や「えんきん」が堅調に推移したことに加え、中国向け越境ECが好調だった。
販売チャネル別では、通信販売が6.3%増の46億1100万円、店舗販売が36.6%増の18億3900万円、卸販売他が12.3%増の30億5800万円、海外が6.3%増の8億2200万円だった。
その他関連事業は、売上高7.2%減の14億3000万円、セグメント利益は減収による売上総利益の減少などにより、2900万円の欠損となった。発芽玄米は6.1%減の4億6300万円、青汁が5.2%減の4億4200万円だった。
24年3月期通期業績は、売上高7.1%増の1110億円、営業利益53.0%増の120億円、経常利益42.6%増の122億円、親会社株主に帰属する当期純利益60.9%増の80億円と期初予想を据え置いた。