新日本製薬の2022年9月期業績は、売上高6.5%増の361億700万円、営業利益2.9%増の35億2200万円、経常利益2.1%増の34億8700万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1.4%増の23億5700万円と増収増益となった。

売り上げは、クッションファンデーションや「FOCUS」ラインの成長、ヘルスケアの拡大がけん引し、過去最高を更新した。利益面では、マーケティング投資の効率化やオペレーションコストの低減が増益に貢献し、上場来最高益を継続している。

カテゴリー別売り上げは、化粧品が計画比で約15億円の未達ではあったが、クッションファンデーション、リンクルストレッチジェル、「FOCUS」ラインが伸長したことで2.6%増の326億6600万円と増収となった。ヘルスケアは、「Fun and Health」の成長が持続したことに加え、連結効果で大幅増収となった。

チャネル別売り上げは、通信販売はクッションファンデーションと「FOCUS」ラインのEC売り上げが貢献し、4.7%増の327億2800万円、直営店舗・卸売販売は「フット・クラフト」の連結効果により37.0%増の28億200万円と大幅な増収だった。海外販売は、中国のロックダウンの影響が直撃し、37.0%減の5億7600万円となった。なお国内外EC売上高は、14.6%増の47億6000万円だった。

23年9月期通期業績は、売上高5.2%増の380億円、営業利益1.1%増の35億6000万円、経常利益0.5%減の34億7100万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1.0%増の23億8000万円を見込む。今期を初年度とする中期経営計画「VISION2025」で掲げる連結売上高500億円の達成に向け、「パーフェクトワンブランドを世界のブランドへ」「ヘルスケア事業を次の柱に」というテーマのもと①デジタルマーケティングを中心としたデータベースマーケティングの強化②海外展開の加速③ヘルスケア事業の開発と育成④新商品、新サービスの開発⑤コスト構造改革⑥人財開発⑦M&A実行体制の強化の七つの重点課題に取り組み、持続的な成長を図る。