ミルボンの2024年12月期通期業績は、売上高が前年比7.4%増の513億1600万円、営業利益23.8%増の68億3900万円、経常利益24.7%増の69億6800万円、親会社株主に帰属する当期純利益25.4%増の50億1700万円と増収大幅増益だった。

売り上げは、国内においてヘアケアのプレミアムブランド「オージュア」、プロフェッショナルブランド「エルジューダ」が堅調に推移したことが増収に寄与。また、高付加価値カラーメニューの提案により、「ヴィラロドラ」の導入店舗が増加したことで、国内ヘアカラー売り上げに回復の兆しが見えたこと、髪と眉のトータルカラー提案により、化粧品ブランド「im」の新製品が計画以上の売り上げを達成するなど、24年度に実施した新たな施策も売上伸長に貢献した。海外においては、韓国におけるヘアケア・パーマ市場の活動強化による増収および染毛剤売り上げの回復が続いたことで高い成長率を維持し、海外の成長をけん引した。

利益面では、昨年実施したドライヤーの在庫評価損の反動により売上総利益率が向上したほか、販管費のコントロールや増収に伴う販管費率低下により、利益水準が回復した。

品目別売り上げを見ると、ヘアケア用剤が10.5%増の313億2400万円、染毛剤1.5%増の172億円、パーマネントウェーブ用剤5.7%増の15億4700万円、化粧品51.9%増の8億6800万円、その他10.1%減の3億7500万円だった。

国内海外別売上高は、国内の売上高は6.0%増の386億8400万円、営業利益37.0%増の57億9600万円。ヘアケアが成長をけん引し、計画を上回る増収増益となった。

海外の売上高は12.2%増の126億3100万円、営業利益19.4%減の10億4300万円と増収減益。そのうち韓国は売上高13.4%増の53億4500万円、営業利益3.5%減の12億3900万円。中国は売上高3.9%増の23億2800万円、営業利益27.0%減の4900万円。米国は売上高21.9%増の19億8100万円、営業利益は8900万円の欠損。タイ、ベトナムなどその他は売上高11.1%増の29億7600万円、営業利益は1億5700万円の欠損となった。

25年12月期通期業績は、売上高5.7%増の542億5000万円、営業利益2.3%増の70億円、経常利益0.5%増の70億円、親会社株主に帰属する当期純利益3.6%増の52億円と増収増益を見込む。