現在、化粧品の開発においては、in vitro試験では主に2次元培養されたヒト由来培養細胞を用いて細胞レベルでの評価が行われている。具体的には、有効性確認試験においては標的となる平面培養細胞での効果や作用メカニズムの解析が行われている。
しかし、これらの2次元培養細胞を用いた試験は水溶性原料の評価には使えるものの、培地に溶けにくい油溶性原料や処方そのものの評価には適していないという課題を残している。また、化粧品原料の安全性試験においては、3次元培養された3D皮膚モデル（表皮モデル）を用いた皮膚刺激性等の評価が行われているものの、有効性の確認においては表皮のみの既存の3D皮膚モデルでは十分な検証ができていないのが実情である。
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