高機能な付加価値品やレフィル対応が好調

――2022年の化粧品市場をどのように捉えていますか。

髙垣 20年、21年はコロナ禍で停滞していましたが、22年は少し復調の兆しが出てきました。消費が二極化し、高価格帯と低価格帯が上向きつつある一方、化粧品市場のボリュームゾーンである中価格帯が苦しい状況が続いています。外出制限がなくなりメイク品が持ち直していると言われていますが、それも低価格帯が中心のためメイク品全体として復調しているとはいいがたいのが実情ではないでしょうか。スキンケアについては、店頭販売チャネルにおいては19年レベルに戻るまでにはまだ少し時間がかかりそうですが、通販、ECで主にインフルエンサーの方を活用した案件の受注は増加していますので、チャネルにより波がある状況にあると捉えています。ただ、食品をはじめとする物価高を背景に、通販でも化粧品の反応が鈍くなり始めるなど、ネガティブな兆しも見え始めています。今後も物価高が化粧品の消費に影響を与える可能性はあるかもしれません。

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