受注回復で黒字化達成見込み
――長引くコロナも収束後に向けて社会全体が意識を向け始めました。
奧村 日本色材工業研究所でも、海外の取引先が先行して新製品の生産計画が動き始めています。フランスは完全に生産が動き始めましたし、米国についても、コロナ拡大直後の2020年から21年にかけて新製品の計画自体をストップしていましたが、ここにきて23年後半に向けた注文が入ってきています。大型案件の受注も決まり、そこに向けて生産計画がようやく動き始めました。一方では、生産設備を整えるうえで必要な資材の供給の遅れが懸念材料になっています。22年秋ごろに発注しても納品されるのが今年の秋ごろとおおむね1年かかりますから、企画から生産までの計画立てをこれまで以上に気を使って、取引先の需要に対応していかなければなりません。
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