高付加価値の独自処方開発で化粧品事業が好調に推移

――コロナ禍も3年目となった2022年も、引き続き変化対応が求められました。

新井 市場全体、特に生活者ニーズが大きく変わったことを実感しています。22年度は、日本国内の人流が回復してきたことから、化粧品事業が大きく盛り返しました。われわれの強みであるUVケア商品も好調で、22年夏に追加受注をいただいたほか、中国市場での展開も視野に入れた23年春夏シーズンの商品として、数多くのご注文をいただいている状況です。こうしたOEM事業に加え、さまざまな処方・剤形をご提案するODMも好調です。われわれは、エアゾールという特徴的な剤形が製造可能であることに加えて、危険物を取り扱えるという強みがあります。D2Cのファブレスメーカーさまを中心に、エアゾール製品に加え、コロナ禍でニーズが高まっている、ヘアケア製品などのインバス製品やヘアミスト、ヘアオイルなどのアウトバス製品で多くの引き合いをいただきました。高付加価値化粧品の処方開発は、われわれにとって新たな挑戦の一つでしたが、開発力や提案力を評価いただけたことは、これまでの取り組みの成果だと嬉しく思います。展示会でつながりを持った多くの企業さまとのお取引も始まりました。イベントでの出会いから実際のご注文につながった実績は、展示会でプレゼンテーションしていた営業や開発部門のスタッフにとって大きな自信となったのではないでしょうか。

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