ライオン、ユニリーバ・ジャパン、PALTAC、鈴与、サッポログループ物流、南光運輸、富士フイルムロジスティックス、MGCウッドケムの８社は、2022年12月22日、砂防会館にて開催された「令和４年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰」にて、最高位となる国土交通大臣表彰を共同受賞した。荷主企業や荷受人、物流事業者を含む異業種複数社が連携し、輸送効率の向上を図りつつCO2排出量削減等の環境負荷低減およびドライバーの労働環境改善を実現した点が高く評価されたことによる受賞となる。
今回受賞したのは、異業種連携による、中間拠点を起点とした中継輸送を採用した長距離中継輸送を実施したもの。荷主企業、荷受人、物流業者が連携のうえ、輸送の起点を輸送区間の中間に置くことで、2024年残業時間規制やコンプライアンスに対応したうえで、空走距離を最大限短縮した中継輸送を実現。長距離輸送情報を集約する統合配車センターの設置や、受注情報をもとに最適な配車組み合わせを算出する自動配車シミュレーションの活用、2拠点中継輸送、フェリー輸送と陸送の組み合わせ運行、戦略車両である低床トレーラー１の利用による運行を実施し、実車率の高い往復運行と車両使用台数削減によりCO2排出量を削減した。
PALTAC、ユニリーバ・ジャパン、ライオン、鈴与の4社は、関東‐関西間において戦略車両（低床トレーラー）により、磐田を起点として大阪⇔磐田⇔神奈川の往復中継輸送を実施。PALTACが発注ロットの平準化、発注曜日の定期化、納品時間帯の変更、ユニリーバ・ジャパンが受注～納品リードタイム中１日の活用、効率的な物流を促進する新取引制度の活用、ライオンが戦略車両の最大積載シミュレーション、予約システムの導入、鈴与が戦略車両（低床トレーラー）の導入といった役割をそれぞれ担い、ドライバーの労働環境の改善やCO2排出量の削減など社会課題の解決への貢献を可能にしている。
