資生堂の社会貢献活動がまた一つ進化した。70年以上にわたり「化粧のちから」を通じて、さまざまな人々の笑顔と自信を引き出し健康で美しい生活をサポートしてきた「資生堂ライフクオリティー ビューティーセミナー」の体系を再構築。より地域の課題解決に踏み込んだローカルSDGsの実行、地域コミュニティの活性化を目指し地域一丸となっての取り組みを強化している。「資生堂の企業使命は“BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)”です。『化粧のちから』を通じた社会貢献活動においても、あらゆる人々が自分らしく生きられる心豊かな社会の実現を目指して、これまで以上に地域に根差した活動を強化していかなければならないと考えています」(永井幸恵 美容戦略部ライフクオリティー推進グループグループマネージャー)。その具現化に向けて2022年1月から全国に「化粧のちから」を伝える専門職、「ソーシャルエリアリーダー」と「ソーシャルエリアパートナー」を配置して新たにスタートを切っている。

美容戦略部
ライフクオリティー推進グループ
永井幸恵 グループマネージャー

13年に「ライフクオリティービューティーセミナー」として体系化

資生堂の「化粧のちから」を通じた社会貢献活動は、高校卒業予定者を対象に社会人の「身だしなみ」としての化粧法を伝える「整容講座」として始まった1949年にさかのぼる。この「整容講座」は時代の変遷とともに、高齢者や障がいのある方など対象者や目的に応じて内容を変え、発展してきた。75年には特別養護老人ホームでの「身だしなみセミナー」を開始。高齢者が化粧をすることによって表情が明るくなるだけでなく、「認知症の周辺症状が緩和される」「要介護者のADL(日常生活動作)が向上する」といった効果が期待でき、高齢者のQOL(クオリティーオブライフ=生活の質)の向上に役立つことがわかってきた。

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