清潔意識の高まりで除菌タイプが市場の伸びをけん引

2021年も衣料用洗剤の成長トレンドは変わらなかった。コロナによる清潔意識の高まりに加え、在宅時間が増加し洗濯回数が増えたこと。加えて買い物の回数を減らしたいというニーズに対応して詰め替え用の大型化が加速。金額ベースでも伸びを支えた。牽引したのは衣料用洗剤の6割強を占める液体洗剤の伸長。高付加価値の濃縮タイプがシェアを拡大する一方で、除菌をうたった非濃縮タイプも生活者のニーズを捉えて売り上げを伸ばしている。

一番シェアを伸ばしたのがP&Gジャパンで長年トップに君臨してきた花王に肉薄。花王とライオンに目立った新商品がない中、21年9月に発売した「アリエール ジェルボール4D」が売り上げを大きく伸ばしシェア拡大に貢献。炭酸機能をプラスしたことで洗浄力が大幅にアップしたことと、ジェルボールを1粒指でつまんで入れるだけという簡便性が、コロナ禍で家事の頻度が多くなり、簡便に効率的に済ませたいとニーズにうまくマッチした。

炭酸機能をアップして洗浄力がアップしたP&Gの「アリエール ジェルボール4D」

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