ベビー用紙おむつは価格競争激化で市場停滞の危機

ベビー用紙おむつ市場は、新たな手法による価格競争が激化。市場縮小が加速する懸念が広がっている。花王「メリーズ」、P&G「パンパース」、大王製紙「グーン」が立て続けにキャッシュレス決済アプリを活用したポイント還元キャンペーンを行った。そのため、レジを通すときには店頭価格でデータが集計されるが、キャッシュレス決済利用者の購入額は実質2~3割引きになっている。データ上は7%台の減少にとどまっているが、見た目以上に市場の縮小が進んでいるとみられる。あるメーカー関係者は、「POSデータ提供会社のサービスでは正確な数値が見えにくくなっている」と頭を悩ませる。

ベビー用紙おむつは新たな価格競争に突入

その中で各社の2021年のシェアの動きを見ると、P&G、花王、大王製紙は市場規模が縮小する中でポイント還元キャンペーンを実施したことで売り上げを確保。シェアを拡大している。特にP&Gは、高頻度でポイント還元キャンペーンを実施しており、市場が縮小傾向の中で売り上げを大きく伸ばしている。P&Gほどではないが、花王、大王製紙も同様の施策でシェアを拡大した。

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