コロナ禍2年目。2021年の通販化粧品のマーケットは5800億円と微増となった模様だ。コロナ禍初期は、商業全般が休業要請や外出自粛の影響と制約を受ける中、自宅で購入できるダイレクトマーケティングが強みを発揮。化粧品でも通販シフトの流れも起こり、マーケットは活性化。窮地に陥った化粧品業界の希望をつなぐ流通チャネルともなった。また、アフィリエイト広告などECでの広告をうまく取り入れ、大きく成長を遂げる企業も現れた。しかし、コロナ禍が長期化したことで、化粧品通販チャネルの競争が激化。表示規制の強化などもあり、市場には一服感も出ている。これまで市場をリードしてきた大手3社の成長は鈍化およびマイナス。一方で新興企業が強力な勢いで伸長を遂げており、シェア攻防は激しさを増している。
シェア1位はファンケル。22年3月期の売り上げは435億円で横ばいを見込む。前期は9月に基礎化粧品の「エンリッチプラス」、11月には化粧落とし「マイルドクレンジングオイル」と基幹製品のリニューアルを行った。エンリッチプラスは、医薬部外品とし、「抗しわ」などの機能を訴求。既存、新規とも客数が増え、20%増となった。マイルドクレンジングオイルは、高畑充希のCMなどを展開。リニューアル後は24%の売上増となったという。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。
