コロナ下で口臭予防訴求が引き続き堅調

2021年のオーラルケア市場は堅調だった。いずれのカテゴリーも伸長し、オーラルケア全体では約1%拡大。市場規模の大きいハミガキが好調であったことに加え、歯ブラシ市場が回復したこと、そして液体・歯間クリーナーが引き続き大きく拡大していることが要因だ。

ハミガキ市場は、前年比2.4%伸長。その伸び率は徐々に鈍化してきているものの、メーカー各社、悩みに焦点を置いたプレミアム戦略が奏効し、単価アップによって市場が拡大している。ハミガキのサブカテゴリーを5年前と比較すると、「歯周病対策」が引き続き大きな割合を占め堅調であることに加え、「口臭予防」「知覚過敏」が大きく伸長している。特に口臭予防は、コロナ以前からニーズが高まっていたことに加え、コロナ下でマスクの着用が常態化し、その悩みがより顕在化した。そこで、若年層を中心に消費者の心をつかんだのがライオンの「NONIO(ノニオ)」ブランドだ。ノニオは、ハミガキ市場でも特に大きくシェアを伸ばしたブランドの一つになっている。

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