サンスターは、グーグルのAIを活用したハブラシ推奨ウェブサービス「ガム オーラルケア スマートコンシェルジュ」を11月8日から提供を開始する。それに先駆け、10月17日に記者発表会を東京オフィスにおいて開催した。

「ガム オーラルケア スマートコンシェルジュ」は、サンスターの歯科医師や歯科衛生士が解析を行った口腔画像データと知見をもとに、グーグルが提供するAI画像認識サービスとディープラーニング用の基盤ソフトウェアを活用し開発。スマートフォンで自身の歯とハグキの画像を撮影し、簡単な質問に回答するだけで、各人の口の状態に合ったハブラシを選べるサービスだ。AIがハグキの状態や歯と歯のすき間など、口の状態を解析し、その人に合ったハブラシや歯間ブラシなどの歯間清掃具を推奨する。また、独自の画像処理によってみがき残しやすい箇所を強調することで、ブラッシングで注意すべき箇所がわかるため、オーラルケア意識の向上が期待できる。このサービスの提供により、自身に合ったハブラシ選びが、短時間で、どこででも可能になる。

記者発表会では、サンスターグループの仮屋光広オーラルケアマーケティング部長兼GUMブランドマネジャーが開発背景を説明。ガムブランドが発売から30年を経て約300億円規模のブランドに成長したことを受け、「次の30年は口と全身のかかわりをきちんと伝えていく」とした。そのうえで、ペーストや洗口液などの歯みがきと異なり、ハブラシが脇役と考えられている消費者インサイトや、ハブラシの明確な選択基準がないことに着目し、新たなサービスの提供でハブラシにおいても歯周病ケアの新たな価値を提案していくことを示した。

また、一般財団法人サンスター財団附属千里歯科診療所の歯科医である三宅直子氏が登壇し、大きさ、硬さ、補助清掃具など自分に合ったハブラシ選びの大切さとともに、歯科を受診することの重要性も強調し「歯科受診は健康寿命延伸にもつながる」と訴えた。