「アタックZERO」と大容量化で市場は拡大
花王がP&G、ライオンとの戦いに終止符を打ちに出た。衣料用洗剤の6割強を占める液体洗剤で、花王は「圧倒的なシェアを取りに行く」と2019年4月1日、アタック液体史上最高の洗浄力を実現した濃縮タイプ「アタックZERO」を発売した。花王が計画した目標数値は、発売から9カ月で国内300億円。アタックZEROワンブランドで衣料用洗剤全体のシェア20%を目指すというものだった。だが、その結果は、一定のシェア拡大には寄与したものの目標値には届いていないのが実情で、花王にとっては大きな誤算となった。
「アタックZEROの平均単価は税込み474円と競合品と比較して2倍近く高い。従来品の非濃縮液体と比較して、その価格に見合うだけの価値をお客さまは、感じていないのではないか」と大手ドラッグストアの商品部部長は目標に届かなかった理由をこう指摘する。
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