インバウンドからの転換を図り新たなビジネスモデルを構築

日本でのアジアンコスメの先駆者になるべく、ラオックスの店舗戦略が大きく方向転換している。化粧品をはじめとした日本の製品を海外に向けて発信するところから180度転換し、アジアの商品、中でも化粧品を日本に紹介する方向に舵を切ったのだ。その戦略の軸になるのは都心と地方の両面から挟み撃ちし、アジアンコスメの認知を浸透させていくことだ。

インバウンド最盛期には中国人観光客が日本製品を買いに大挙して訪れていたが、「実は2015~16年がピークで、それ以降はリピートして来日する観光客が増えたこともあり、団体旅行の接点だったラオックスの強みが発揮できなくなっていた」(飯田健作代表取締役社長CEO)。その間、新業態の開発を模索していたが、中国EC法改正、コロナ禍で日本国内に最大時には45店舗あった市中免税店を順次クローズ。一方で、韓国、中国、タイなどのアジアンコスメがアジア圏で存在感を高めていることを受け、それらをセレクトし、日本の女性に紹介する新業態「ラオックスビューティエアポート」を開発。1号店は21年11月に自由が丘に、2号店は今年1月に吉祥寺に相次いで出店している。コロナ禍で矢継ぎ早に開設した新業態店について、飯田社長は次のように説明する。

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