資生堂は、温室効果ガス削減目標について、SBT(Science Based Targets)イニシアティブ(SBTi:Science Based Targets initiative)より認定を取得したことを明らかにした。

SBTiとは、パリ協定目標達成に向け、企業に対して科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出量削減目標を設定することを推進している国際的なイニシアティブ。環境情報の開示に関する国際NGOであるCDP、WWF(世界自然保護基金)、WRI(世界資源研究所)、UNGC(国連グローバル・コンパクト)により、共同運営されている。

資生堂は、環境課題への対応として、「地球環境の負荷軽減」「サステナブルな製品の開発」「サステナブルで責任ある調達の推進」の三つの戦略アクションを定め、全バリューチェーンを通じて、さまざまなステークホルダーと共に、環境負荷の軽減とサステナブルな資源の利用に向けた取り組みを推進している。

「地球環境の負荷軽減」においては、すべての工場における生産工程を見直し、高効率設備の導入によるエネルギー効率の向上や、再生可能エネルギー利用など、CO2排出量削減の取り組みを行っている。特に再生可能エネルギーに関しては、国内外の自社工場や研究所の建物や敷地に太陽光発電設備の設置を促進しており、また国内工場では、水力発電由来の再生可能エネルギーも積極的に利用している。

事業所での取り組みに加えて、「サステナブルな製品の開発」においても、「つめかえ・つけかえ」容器などCO2排出量の削減につながる商品のイノベーションなどを通じ、バリューチェーン全体で脱炭素社会の実現を加速させている。