成功事例を逆輸入する意識改革に着手

――ユニ・チャームの新たなDNAとして「BOP-ship」を掲げました。その意図はどういうものでしょう。

高原 ユニ・チャームに限らず、あらゆる企業にとっては「企業文化」、つまり企業のDNAが非常に重要になると考えています。当社も積極的にグローバル展開を進め、売上高海外比率も約63%にまで高まると、外国籍の社員も増えており、様々な考えを持つ人材が働いてくれています。国内においては、ベテランとは異なる環境下で育ってきた若手社員も増えてきており、そうした社員のなかにはこれまでと違うアプローチで目標を達成する若者も出てきている。その時に、ユニ・チャームとして継承していくべきDNAである「尽くし続けてこそNo.1」「変化価値論」「原因自分論」を多様な人材にわかりやすく伝え、理解・浸透してもらうことが大切になると考え、「Best Practice-ship(ベストプラクティスシップ)」「Ownership(オーナーシップ)」「Partnership(パートナーシップ)」と英語に置き換え、その頭文字を取り「BOP-ship」としたのです。最初にあげたベストプラクティスシップの定義は、世界中のベストプラクティスを学び、その時点で最高のものをスピードを持って取り入れていこうというもの。世界を見渡すと様々な成功事例があります。ところが日本の本社という意識が強くなるあまり、グローバルな視点で様々な良いところを取り入れようという発想になかなかならない。そうではなく、世界中からベストプラクティスを取り入れようと言うことです。

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