ペットフード市場に新たな潮流が生まれつつある。ペット市場全体の半分以上を占めるボリュームゾーンであるペットフードは、日常的に消費される上、昨今注目される「健康寿命」に直結する要素でもある。このため、飼い主の健康意識が一層高まり、高付加価値商品の需要が顕著に伸びている。こうした市場変化はメディアでも頻繁に取り上げられており、それに伴い、売れる接点づくりにも変化が生じている。

特に購入チャネルの変化が際立つ。従来、ホームセンターやドラッグストアがペット用品の主要販路であった。しかしペットフード協会が公開する「令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査」によれば、2024年のペットフード・ペット用品購入チャネルは、犬の飼育者ではホームセンター・ディスカウントストアが20年比5.9ポイント減の60.3%、インターネット通販(EC)が同4.8ポイント増の40.4%となった。猫の飼育者も同様に、ホームセンター・ディスカウントストアが5.3ポイント減の57.1%、ECは7.0ポイント増の40.9%に達し、犬猫ともにEC利用率が4割に到達。特に犬では、ECがドラッグストアを抜き第2位の販路となっている。

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