日本のフレグランス(香水)市場は「砂漠」。そう称されるほど、フレグランスは、その他コスメに比べ、日本人にとって難しいアイテムであり続けてきた。しかしコロナ禍で、世代を問わず、これまで使用したことがなかったという新規顧客が気軽に日常に取り入れようとする動きが増えており、そのフレグランス市場が好調だ。市場全体では2桁増、新規参入も多く、競争が激化している。そうした市場の中で、いかに独自性を表現し、生活者に選ばれる存在であり続けられるか。ユニークな販売で存在感を増している二つのフレグランスショップを紹介する。
香りのサブスクでエントリー層を拡大
一つは、「COLORIA(カラリア)」だ。『香りで世界を彩る』をテーマにしたサブスクリプションサービスで、現在約1000種類、約200ブランドの中からフレグランス商品を毎月提供する。ITと香りを掛け合わせた独自のサービスが特長で、2019年から開始し、コロナ禍の直近2年間で会員数は約30倍に伸長。うち、男性の会員数は22年の4月時点で前年同月比約4倍の伸びと非常に好調だ。メインターゲットは20〜30代。特に、地方に多いのが特徴だ。
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